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太平洋横断航海の総括

2015-08-13
2015年8月12日(水) 18時 記

アラメダでの生活も残りわずかになりましたので、忘れないうちに太平洋横断航海の総括をしました。

まず、到着最終週(7月9日 ~ ゴールデンゲートまで )の Weekly Report です。
 最終週の航海距離 : 388 Nm
   〃  航海時間 : 113.6 時間
   〃  平均 Day Run : 81.9 Nm
   〃  清水消費量(消費量 / 残量)
        飲料水 :  3 L / 65 L
        調理水 : 10 L / 42 L
        雑用水 : 10 L /  5 L
 最終週のエンジン運転時間 : 42.6 時間
   〃   燃料消費量(消費量 / 残量) : 21 L / 95 L
 荒天遭遇日 :  0


最終総括

日時は全て日本時間です。

1.航海期間
   出航日時(清水港 外防波堤) : 2015年5月21日(木) 5時53分
   ゴールデンゲート通過日時   : 2015年7月13日(月) 23時30分

2.航海データ
   総航海距離   : 5,282 Nm (清水港 外防波堤 ~ ゴールデンゲート)
   総航海日数   : 53日 17時間 37分
   総航海時間   : 1,289.6 時間
   平均 DAY RUN : 98.3 Nm
   最大 DAY RUN : 142 Nm
   最低 DAY RUN :   46 Nm
   平均スピード  : 4.10 ノット

3.清水消費量(総消費量 / 最終残量 / 一日当たりの消費量)
   飲料水 : 35 L / 65 L / 0.65 L (純粋な飲み水で、常に冷蔵庫で冷やしていた)
   調理水 : 38 L / 42 L / 0.71 L (コーヒーとカップ麺がメイン、洗髪、シャワーにも)
   雑用水 : 65 L /  5 L / 1.21 L (朝晩2回の洗面、手洗い、海水で洗った食器のすすぎ等)

4.エンジンデータ
   総エンジン運転時間 (清水港 外防波堤 ~ ゴールデンゲート) : 90.7 時間
   燃料消費量(総消費量 / 最終残量) : 75 L / 95 L
   1時間当たりの燃料消費量       :  0.827 L / 時間 ( 平均回転数:1,800 rpm )  

5.荒天遭遇日 : 
    5月24日、25日、26日、29日、30日、31日
    6月13日、14日、22日、23日
    7月 5日

6.弱風日(風速4 m/s 未満が半日以上継続) : 
   6月1日、6日、15日、17日、26日、27日、28日
   7月8日、9日、10日、11日、12日、
   

7.発生トラブルと対処
 1) オートパイロット 2台 不調
   1台は、電源入らず
   1台は、電源入るも動かず
   SF到着後も修理せず。

 2) 清水タンクの漏れ(5月29日 発見)
   清水タンクは、上タンク(50 L)と下タンク(70 L)があって、上タンクと下タンクはパイプでつながっている。 
   上タンクは空になったが、下タンクはフルのまま残っていたので、漏洩個所は下タンクの天板の溶接部と推定。
   液面計は下タンクにしかないので、上タンクが急激に空になって行ったことに気が付かなかった。
   SF到着後も修理せず   

 3) 右舷スプレッダーライト点灯せず
   球切れ
   SF到着後、日本から部品を取り寄せて交換

 4) ウインドベーンのティラーコントロールロープが擦れで損傷
   初めから予想していたので、擦れに強いスペクトラロープを使用していたが駄目だった。
   コントロールロープ用のシーブが、6mm ロープ用だったところに、8mm ロープを使用したため、シーブのつばでロープの外装が損傷した模様。
   SF到着後、メーカー支給のダイニーマ6mm ロープに交換

 5)メインハリヤードがマストトップシーブの出口で擦れて軽くではあるが損傷していた。
   SF到着後、メインハリヤードの天地を逆転

 6)メインセールが、追手で No.2 スプレッダーに当たる部分がこすれて黒く変色した。
   もともとパッチを当ててあり、実際にはダメージは無かったのだが、ハワイへ向かう時に追手が何日も続くと損傷する可能性があるので、SF到着後補修テープで補強した。

8.所感
1)航海日数
航海日数54日は上出来で、平均スピード3ノット、デイラン72マイルを想定して、航海日数は70日前後と考えていたが、平均スピードは4ノットになり、航海日数は大幅に短縮された。

2)航海コース
5月21日の出航時には、低気圧の発生と進路の予想はしていたので、その低気圧の前を横切って東側に出ようと考えたのだが、黒潮に阻まれてスピードが上がらなかったため、結局その低気圧が頭上を通過して、大時化に遭遇してしまった。

出港を送らせてその低気圧をやり過ごしてから出航したとしても、次から次と途切れることなく低気圧がやってきたので、低気圧を避けることはできなかったと思う。

その後は、太平洋高気圧の北側の縁を求めて北緯40度付近を目指して北へ向かい始めては、後ろから低気圧が来てまた南へ下りて逃げて、低気圧が去った後また北へ上ることの繰り返しだった。

最終的には、米国西岸の北からの海流を考慮して、サンフランシスコへはやや北側からアプローチできるよう北緯41度まで上ったが、実際にはそれほど強い海流は無かったのかもしれない。

3)サンフランシスコ湾入り口の潮流
サンフランシスコ湾入り口のゴールデンゲートは潮流が強いので、通過するには逆潮では難しい。
潮止まりから連れ潮に変わる時間帯が良いと思われる。
事前に「NOAA Tidal Current Tables, San Francisco Bay Entrance (Golden Gate), Califonia 」で潮流を調べておく必要がある。

今回は、NAVIONICS の海図を購入しておいたので、これの潮流データを頼りに通過することを考えていたのだが、ゴールデンゲートの潮流データではなく、アルカトラズ島横のデータしかなく、かなり異なっていた。

出航後に長距離航海懇話会のヨット「影虎」の長尾さんから、現地の Silicon Valley Sailing Club (以下 SVSC) CEO の南さんを紹介頂き、南さんよりメールで潮流データを頂いて事なきを得た。

4)入港手続き
最初は、ゴールデンゲートからサンフランシスコ湾に入ってすぐ右側にある、セントフランシスヨットクラブで入港手続きが出来るものと信じていたのだが、SVSC の南さんより、小型プレジャーボートの入港手続きはオークランドの税関が行うので、オークランドのジャックロンドンスクエアへ来るよう指示された。

セントフランシスヨットクラブでの係留予約をキャンセルして、ジャックロンドンスクエアへ向かい、南さんに誘導頂いてレストラン 「Scott's Seafood Grill & Bar」 の前のポンツーンに係留した。

ほどなく税関職員が2人来て、南さんとやはり SVSC メンバーの呉地さんの通訳で手続きはスムーズに終了した。
パスポートチェックも税関職員が行った。
検疫は、元気そうだったからか、何も聞かれなかった。

ヨットでサンフランシスコベイエリアへ入港する場合の入港手続きのポイントは次のとおり。
1.小型プレジャーボートの入港手続きは、オークランドの税関事務所が行うので、ゴールデンゲーをト越えたあたりで電話して指示を仰ぐ。
700 Maritime Street, Oakland, CA 94607
Tel : (510) 273 - 4336 Ext. 209

今回は、ゴールデンゲートを越えた時に SVSC の南さんへ連絡して、南さんが税関へ電話して指示を仰いでくれて、その内容をこちらに連絡してくれたので、スムーズに運んだが、英語に自信が無く、土地勘も無ければ、自分で行うことはまず不可能。

2.税関事務所はオークランドの西の外れにあるので、税関事務所から最も近いオークランドのジャックロンドンスクエアに係留するよう指示されるのだと思う。

税関職員はジャックロンドンスクエア以外には来てくれない模様。
7月17日に仙台塩竈港から入港した「雪風」号は、エンジンが使えなかったのでアラメダのグランドマリーナに係留したが、税関職員は来てくれなかったので、南さんが阿部さんを車で税関事務所まで連れて行ってくれた。

したがって、他のマリーナに直接入港した場合は、自分で税関に連絡して、自分で交通手段を確保して税関まで行かなければならないので大変である。

入港手続きに必要な書類は次のとおり。
1)パスポート
2)日本の港を出る時に税関へ提出して印鑑をもらった 「出港届(GENERAL DECLARATION)」
この書類は、日本語で書いてしまったが(OKではあったが)、英語で書くべきだったと思う。
3)ヨットの「国籍証明書」
OFFICIAL NO. を聞かれたが、船検証の船舶番号のことで、国籍証明書に記載あり。
この国籍証明書を税関職員が預かり、出港手続きのために税関事務所へ行くと、返してくれる。
4)手続料19ドル(現金が必要)

3.航海中の食料で船内に残っているものの内、牛肉や鶏肉が入っているものはもちろんのこと、それらのエキスが入っているものも持ち込みは禁止されているので、見付かると没収されてしまうので要注意。


以上ですが、今回はサンフランシスコの事情が全く分からないまま日本を出てしまったのですが、SVSC CEO の南さんをはじめ、メンバーの皆さんのサポートにより無事入港手続きを済ますことができ、その後もマリーナの手配や、買い物、食事、観光などメンバーの皆さまや、こちらにお住まいの方々に助けて頂きながら滞在を楽しむことが出来ました。

本当に有難うございました。
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未分類 | コメント:(5) | トラックバック:(0)
コメント:
次のステップへ!
太平洋単独横断航海の総括も見事修了ですね。

いよいよ明日は、ハワイへ向けての出航ですね。
安全な航海を祈っております!
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: 次のステップへ!
倉田様

コメント有難うございました。

現在ハリケーンシーズンですので、十分注意して進めるようにします。

TSUYOTAKA
古賀
ハワイに向けてBon Voyage!
TSUYOTAKA古賀さん、この総括はこれからS/Hで挑戦する人にとって素晴らしいデータですね!
今日はハワイに向けて出航!
ご安航を祈っています。
また。航海記も楽しみにしています!

児玉より
Bon Voyage
いよいよハワイへ、ご安航を・・・!

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