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太平洋横断往復航海の準備と実際 (その8)

2016-10-29
2016年10月29日(土) 15時30分 記

太平洋横断往復航海の準備と実際 (その8)

  目 次

  1.ヨットの紹介 (2016年10月 5日のブログ参照)
  2.船体の準備 (2016年10月10日のブログ参照)
  3.電源設備  (2016年10月11日のブログ参照)
  4.航海計器  (          〃          )
  5.無線設備  (          〃          )
  6.法定備品  (          〃          )
  7.その他の準備 (2016年10月13日のブログ参照)
  8.装備の二重化 (         〃           )
  9.復原性の悪化 (2016年10月25日のブログ参照)
 10.荒天時の対策 (         〃           )
 11.免許、資格等の準備 (2016年10月26日のブログ参照)
 12.チャート         (         〃           )
 13.気象情報の入手   (         〃           )
 14.船内の生活            (2016年10月27日のブログ参照)
 15.食糧、清水、燃料、医薬品    (         〃           )
 16.出航日、帰国予定時期の決定 (         〃           )
 17.航海コース             (         〃           )

= 本日紹介分の目次 =

 18.航海中のサポート等
 19.出港手続き、入港手続き
 20.サンフランシスコ、ハワイでのサポート

============

 21.航海中のトラブル
 22.航海の総括
 23.航海中の写真集


18. 航海中のサポート等
1) アマチュア無線のネットワーク
北海道の北見にお住まいの原田さんがコントローラーを務めるシーガルネットと、小笠原父島にお住まいの山田さんがコントローラーを務めるオケラネットに毎日チェックインするべくスタンバイした。

ネットワークの皆さんからいろいろな情報を頂いたり、生の声で励まして頂いたりして、心強かった。

周波数と交信時間は、シーガルネットが 21. 382 MHz (USB)で朝7時から、オケラネットが 21. 437 MHz (USB) 昼の 12時 20分からで、東へ進んで行くに従って徐々に交信時間が遅れて行くが、遅れても日中 ~ 夕方の時間帯なので好都合だった。

シーガルネットとオケラネットの皆さんには心から感謝しています。

2) メール
Iridium GO を通じて、インターネットメールが陸に居る時と全く同じように送受信出来た。普段使っているスマートフォンで、撮影した写真を添付してメールを作成し、ボタン一つで送受信が出来たので楽だった。

3) ブログ
2012年 3月に日本周航に出た時から、FC2 のブログを公開していた。
Iridium GO を通じて、簡単にブログをアップすることが出来た。ブログ会社の決められたアドレスへメールを送ると、それがそのまま自動的にブログになってアップされた。写真を1枚だけ添付することが出来た。
ただし、一方通行なので、送った原稿がどのような体裁になったかを見ることは出来ず、ブログに頂いたコメントもヨットでは見ることが出来なかった。

4) 自艇位置、航跡の公開
気象情報を入手する契約をした、PredictWind 社が提供する無料のサービスを申し込んだ。
Iridium GO から自動的に、任意に決めたインターバルで位置情報が送られて、インターネット上の自艇のサイトに自艇位置と航跡が表示された。

14. 131

23. 245

33. 524

家族、友人などが現在位置を知ることができたので、良いシステムだった。


19. 出港手続き、入港手続き等
1) 清水港出港時
(1) 関東運輸局の運輸支局
・ ヨットの「国籍証明書」
 出航前年の2014年 12月に入手

(2) 清水海上保安部
出港時に清水海上保安部が結構関与してきたので驚いた。
・ サンフランシスコへ向けて出航する日時の事前報告
・ 航海計画書の提出

・ 帰国時に提出する「船舶保安情報」のブランクフォーム入手
 帰国時、入港の 24 時間以上前に所轄の海上保安部へファクスで送る必要があった。
 ファクスでしか受け付けないとの事だったので、留守宅の家族に送信原稿を預けて、
 入港予定日時がある程度分かった時点で送信を依頼した。
 この届け出をしないと、24 時間入港させてもらえないこともあり得る模様。石垣島で、
 米国のヨットがこの届け出を怠り、24 時間港外で錨泊させられた。

・ 出航前の臨船検査
 小型船舶操縦士免許証、船検証はもちろん、海上特殊無線技士免許証、
 無線局免許状の提示を求められた。
 この時に、船検証の「国際航海」の表記、一級海上特殊無線技士の資格、
 無線局が「船舶局」であることをチェックしたのだと思う。

(3) 清水税関
・ 外航往来船への資格変更届けの書式に記入し、押印を受けた。
・ 出港届 (General Declaration) に記入し、押印を受けた。
 外航往来船への資格変更を行った船舶にのみ発行するとのこと。
 必要事項を日本語で記入してしまったが、米国入国時問題はなかった。

(4) 名古屋入管静岡出張所
・ パスポートに出国の押印をしてもらった。
 数年前までは、清水に出張所があったらしいのだが、現在は静岡駅の近くにある。

2) サンフランシスコ入港時
清水出港後、長距離航海懇話会の長尾さんから Silicon Valley Sailing Club CEO の南さんを紹介して頂き、サンフランシスコ入港前から連絡を取らせて頂いた。
入港時、南さんが税関へ連絡してくれて、オークランドのジャックロンドンスクエアーに入港せよとの税関の指示をメールと電話で伝えてくれた。

ジャックロンドンスクエアーに到着すると、南さんと SVSC のメンバーの方が待っていてくれて、係留場所を教えてくれた。
係留後、ほどなく税関職員が二人来て、入国手続きと入港手続きを行った。

IMG_8594_201610291506231ab.jpg

検疫検査は無かったような気がするが、顔色等から問題なしと判断したのかも知れない。

南さんと、メンバーの方が通訳してくれたので、スムーズに終了した。19 ドルの現金が必要だった。

米国には、牛肉、鶏肉と、それらのエキスが入った食品は持ち込めないことを初めて知った。
それらを含むレトルト食品、カップ麺が船内に多数あることを知って慌てたが、幸い船内の検査が無くてほっとした。見つかったら没収されていた。

米国では、領海内、特に港内でのトイレからの排出は禁止されていて、ホールディングタンクが必要なのではないかと思っていた。したがって、入港時にトイレの検査があって、ホールディングタンクを持たない船は船外排出弁のレバーが封印される等、厳しい要求事項があるのかと思っていたが、検査も要求事項もなかった。

米国では、立ち小便は警察に通報されるのであり得ないし、港内でトイレを使用するなど常識とモラルの問題なのであり得ないとして、検査も要求事項もなかったのだと思う。

サンフランシスコの入港手続きに関しては、2015年 8月 13日 (現地時間 8月 12日) のブログ参照。

3) サンフランシスコ出港時
出航前日に、オークランドの西のはずれのコンテナヤードにある税関事務所まで赴いて出航手続きを行った。現金で 19 ドルを支払ったように思う。

次の港はハワイで米国国内だが、出港手続きが絶対に必要。
これを怠るとかなり高額の罰金を科せられることもあるようなので要注意。

4) ハワイ、ホノルル入港時
やはり、長距離航海懇話会の長尾さんから、現地在住のヨットマン原田さんを紹介して頂き、入港前から連絡を取らせて頂いた。入港時、アラワイボートハーバーに係留しているヨットに滞在中の池田さんと二人で待っていてくれて、アラワイボートハーバーのビジターバースに案内してくれた。係留後、税関へ連絡してくれて、職員が二人来て入港手続きを行った。

ハワイは、入港時船内のゴミがうるさいと聞いていた。
プラスチック容器は航海中海に捨てられないので、船内に置いておく必要があるが、カップ麺の容器などが汚れていて悪臭を放っていたりすると、業者による回収を要求されて、法外な費用を請求されることがあるようなので要注意。
カップ麺の容器、レトルトご飯の容器などは、海水で洗って乾燥させておいたので、問題なかった。

持ち込み禁止食品の検査は厳しかった。
残っている食料を見せろと言われたので、予め白黒取り混ぜて用意しておいたカゴを差し出すと、有無を言わさずこの袋に入れろと言われたので、全て放り込んだ。

カゴの中身を、これは OK、これは NO と仕分けされるのかと思っていたので意外だった。原田さんが、それは出航時に返してくれるのですよねと聞いてくれたが、呆れたように、食料が欲しければスーパーで買えば良いだろうとのことだった。
つまり全て没収された。

さらに、船内を隈なく検査され、完全に白と思っていた具沢山のインスタントみそ汁、おかゆ、大根おろし付きさんまの塩焼きの缶詰など、レトルトご飯と缶入りパン以外はほとんど没収されてしまった。

この種の検査は人に依ると思うが、最も厳しく検査されたと思う。

なお、ハワイ入港時は、米国外から入港する場合は、入港の48 時間前から入港するまでの間に税関事務所へ連絡する必要があるとのこと。
米国内から入港する場合は、入港後に税関事務所へ連絡すれば良いとのことだった。

ホノルルの入港手続きに関しては、2015年 9月 30日 (現地時間 9月 29日) のブログ参照。

入港手続き終了後、アラワイボートハーバーにビジターとして係留手続きを行ったが、ハワイ州立の公共ハーバーのため厳しい検査や要求事項があった。

アラワイボートハーバーの係留手続きに関しては、2015年 10月 4日 (現地時間 10月 3日) のブログ参照。

5) ホノルル出港時
出航日が日曜日だったので、前々日の金曜日の午後、ホノルル港のコンテナターミナルの一角にある税関事務所へ赴いて出港、出国手続きを行った。現金 19 ドルが必要だった。日本語が分かる職員が対応してくれて、スムーズに終了した。

6) 清水港入港時
富士山羽衣マリーナに入港したが、事前にマリーナへ到着予定日時を連絡しておいたので、事務所の方が入港手続きが必要な役所へ連絡しておいてくれた。
入港してすぐに職員が来てくれて、入港手続きはスムーズに終了した。

(1) 清水海上保安部
入港予定日時の 24 時間以上前に、予め用意しておいた 「船舶保安情報」 を留守宅の家族にファクスしてもらった。
入港翌日に臨船検査に来た。
出港時と同様、小型船舶操縦士免許証、船検証、海上特殊無線技士免許証、無線局免許状の提示を求められた。

(2) 清水検疫所
検疫官が来て臨船検疫を行った。
質問に答えて、書類を作成して終了。
日本からの出航時に、船舶衛生検査書を取得していれば、帰国時に臨船検疫を行う必要は無く、入港時に電話連絡するだけで終了するとのことだった。

(3) 清水税関
税関職員が来て、入港届を作成して、酒、煙草などの持ち込み品の質問に答えて終了。
外国で購入した燃料は、ある量以上は課税の対象になるらしい。たしか、60 リッターだったと思うが、残量はそれ以下ですと答えて終了した。

(4) 名古屋入管静岡出張所
パスポートに帰国の押印をしてもらった。


20. サンフランシスコ、ハワイでのサポート
1) サンフランシスコ
入港手続きの項で述べたとおり、長距離航海懇話会の長尾さんに紹介して頂いた、Silicon Valley Sailing Club (SVSC) CEO の南さんを始め、SVSC のメンバーの皆さん、メンバーの友人の方々に、滞在中大変お世話になった。

全く初めての外国の港に入港して、入港手続きはもちろんのこと、ヨットの修理、部品の購入、日常品、食料品の買い物などは、現地在住の方にサポートして頂かないとなかなか難しい。

入港手続きなどは、たとえ英語が堪能であったとしても、サンフランシスコのような大都市の港では、VHFまたは電話で関係部署と連絡を取って、相手の指示通りの係留場所へ向かうことは土地勘が無ければ無理であろうと思う。
滞在中の買い物なども、車が無ければ難しい。

今回、1 ヶ月間のサンフランシスコ滞在中に、SVSCの南さんを始め、メンバーの皆さんやメンバーの友人の方々に、交代こうたいで、買い物に連れて行って頂いたり、観光に連れて行って頂いたり、食事会や懇親会などに参加させて頂きました。

IMG_8696.jpg

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大助かりするとともに、楽しく過ごすことが出来て、大変感謝しています。

2) ハワイ
入港手続きの項で述べたとおり、やはり長距離航海懇話会の長尾さんに紹介して頂いた現地在住のヨットマンの原田さんに、入港手続きのみならず、アラワイボートハーバーのビジター係留手続きなどで大変お世話になりました。

また、アラワイボートハーバーに係留しているヨットに滞在中の池田さんには、ハワイヨットクラブを紹介して頂いたり、買い物、コインランドリーの場所などを親切に教えて頂いたりと大変お世話になりました。

ホノルルにはハワイシニアライフ協会 (HISLEA) というNPOがあって、いろいろな活動をしている。
その活動の一つとして、アラモアナ公園のマジックアイランドで毎週土曜日の朝 7 時半から、気功エクササイズが開催されているので、それに参加すると親切な皆さんと知り合いになれて、交流の輪が一気に広がって、楽しく滞在できる。

IMG_3930、気功最終日

また、やはり HISLEA の活動の一環として、毎週水曜日の朝 8 時半から、アラモアナ公園でラジオ体操が行われている。
ラジオ体操以外に、懐かしい曲に合わせて体を動かす、健康表現体操もやるので、たまには童心に帰って体を動かすのも楽しい。




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